感情労働の具体例と特徴
数ある仕事の中でも、感情をコントロールしながら作業にあたることが求められる仕事を、感情労働と呼びます。
主に人と接する仕事が該当し、例えば接客業や営業、保育士、看護師、介護士などは感情労働の部類に入るでしょう。
いろいろな出来事がきっかけで、人はさまざまな感情を抱くものです。
楽しい、嬉しいといった感情もあれば、怒りや悲しみ、不安などの感情もあります。
中でも怒りや不満などの感情は、そのままストレートに表情や言動に反映させると、相手との関係が悪くなりがちです。
このようなネガティブな感情は、人と接する仕事に就く以上、特に注意してコントロールする必要性が出てきます。
感情労働に就く人は、人に良くない影響を与える怒りや不満を持っていても、態度に出さず働くことが求められるでしょう。
不快さを与える感情をあらわにすると、気持ちの良い対応にはつながりません。
人と接する仕事に就くのであれば、このように感情をコントロールすることが必要なのです。
どのような場面においても、穏やかな口調や表情、親しみやすさ、優しさ、相手に共感する態度などが大切になります。
感情労働以外の労働には、農業や林業、建設業、製造業といった体を使う肉体労働が挙げられるでしょう。
また、頭を使って仕事をする研究職や事務などの頭脳労働もあります。
感情労働は時に自分の感情に反した振る舞いが求められるため、肉体労働や頭脳労働よりも精神的ストレスが溜まりやすいでしょう。